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2011年10月14日 (金)

アクリル画を描く「りばあす」⑤ 水仙

最後にテーマについてです。
書いていたらついつい長くなってしまいましたので、お忙しい方は、この画像だけを見て終わりにしてください。

Pa140333
                ドローイング 「水仙」      byはなこ

 
  

この作品(右)の主役は、牛骨です。P1040371
デッサンのモティーフを組む時、こんなイメージを持ちました。
椅子の上でふんぞり返っている牛骨に、鳩が言います。
「いばっていたって、君はしょせん骨、死んでいるんだぞ。」
それを見て、カラスが言います。
「そういう鳩だって、剥製なんだから死んでいるんじゃないか。」
かく言うカラスも実は剥製です。

なんていうアイロニーをこめて描きました。

けれども、作品にする過程で、テーマが変わってきました。
そのように語り合っていた死の国の住人は、
鏡の世界で再生するのです。
そして、さらにモティーフには意味が加わりました。
描きながらどんどんイメージが広がって、
テーマは最初のものとは変わったのです。

再生の象徴は、水仙です。 P9080276                                        
鏡の世界で牛骨が生まれ変わるものを探して花屋をのぞきました。
まだ冬のさなかでしたが、清楚な水仙の鉢植えがありました。

なんだかうれしくなって、床にまで水仙を生やしたくなってしまいました。
描くのが楽しくていつの間にか床は水仙だらけになって
はっと気づきました。
手前は死の世界だった!
おまけに画面はごちゃごちゃに。

ひとつひとつの水仙はよく描けていたので、残念でしたが、枯れ水仙に直し、整理しました。
 

 
その後、東日本大震災がおこりました。

P10403732_2

遠くから信じられない映像を見、ただただ心を痛めていました。

しばらくたって、人々が立ち上がり始めたニュースの中に、
しばしば水仙の花が登場することにはっとさせられました。

がれきの山の中に、春が来て、水仙だけが咲いているのです。

いまだにご苦労されている方々が多くいらっしゃる中で、このような感傷的な思いは失礼かとも思われますが、私はやはり水仙は、希望の、再生の象徴だったんだと感じたのです。

そのように、無計画だった前作から、今回は、描く過程でしぼりこまれたテーマ性を強調すべく完璧な構図を目指したのです。

P10403731_6

が、水仙はどうだったのか。   

恩師は課題としていることを聞いてくださったので、水仙の 位置や描いたことが、果たしてよいのかと言うと
「そうやって迷いながらも描きたいという気持ちいいなあ。
水仙、いいんじゃないかな。」
と言ってくださいました。

もう一方の講師の方は、
「床の水仙は余分だなあ。全体の空間の広がりを損なう。」
とおっしゃいました。
これが普通の意見だと思います。
若い頃なら、ここで、もう一方の先生はわかってくれないなどと思ったものですが、それも一理あると思えるようになったのは、年の功です。
恩師は別の表現上の課題を指摘されました。
それぞれに見方があるのです。

恩師は「今後どういう展開をしていくの?」
とも聞いてくださり、考えている次作の構図を話すと
「さらに凝縮していく感じでいいね。」
と私の思いを即座に感じ取ったように言ってくださいました。

本当にうれしかったです。

長々書いてきましたが、これにて終了します。            (by  はなこ)

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アート」カテゴリの記事

コメント

はなこさん こんにちは

絵を描く過程がわかってから見ると、
絵が違って見えてるし、面白く、面白くは失礼かなぁ。
あ〜なんて表現すればいいんだろう。
楽しかったです
実は私、子供の頃絵を習っていました。
自分では描けないけど、見るのは好きです。

今度、宮城県立美術館で「フェルメール展」が開催されます。
行く予定でしたが、下調べをした上で見てこようと思いました。


piiropiroさん、こんばんは。

こんなふうに見ていただき、言っていただいて、とてもうれしいです。

やはり、見てわかってくださる方がいてこそ“絵”なんだと思います。

子どもの頃から絵に興味をもっていらしたのですね。
絵を見ることも絵を描くことと同じに創造的なことだそうです。

大芸術家の作品も、きっと、こんなこと考えながら描いたのかなあなんて、
自由に想像しながら見れば楽しいと思います。

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