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2012年9月 2日 (日)

草間弥生展~永遠の永遠の永遠~④(最終回)水玉の意味?!

またまた水玉作品です。

P1080298P1080300 P1080331_2

さすがに、こうして並べてみると目がちかちかします。

草間さんが幼少期から幻覚として水玉が見えたというのは、有名な話です。
今でこそ、水玉はポップで、鑑賞されている女性達からは
「かっわいい~。」などという声が上がっていました。
けれども、初期の作品は本当に細かい強迫的な水玉が広がっています。
その題名は「無限の網」であったりして、水玉と網(ネット)は、ネガとポジの関係なのです。
最初、この意味がわからなかったのですが、ようするに、網を描けば隙間が水玉になり、水玉を描けば、隙間は網になるということです。
草間さんの初期の作品は、下塗りをした上に編み目を描いて水玉を浮かび上がらせています。
失礼ながら、お絵かきモードで真似をして描いてみました。

Cocolog_oekaki_2012_09_01_11_09

最初、網のような白い輪郭で水玉を描き、右上の方は白で埋めた上に黒い水玉を描きました。
真ん中辺は、両方の描き方が混在しています。

コロンブスの卵のような考え方ですが、実際、絵画の基礎として陰影をとらえた正確なデッサンをする時は、ネガ・ポジの見方で対象を見たり描いたりしています。
また、印刷写真などは拡大すれば微細なドットの集まりでできています。
二色遣いの場合、水玉の密度や大きさの違いで、立体感を表すこともできます。
こう考えると、やはり水玉は、基本の形と言えます。
近年のデザイン的な赤い大きな水玉は、ポップでキュートなイメージを作ることもできます。
水玉はオーソドックス(伝統的)でもありアバンギャルド(前衛的)でもありポピュラー(大衆的)でもあるという、万能のモティーフなのです。

これは、おみやげ用の南瓜型のちょっと厚みのあるカード”DANCING PUMPKIN”です。
まさに、水玉の集積で形作られ、水玉の大きさを変えることで立体感を生み出しています。
(松本市美術館の所蔵で擬人化されたような動きを感じさせる南瓜の版画作品がシリーズであります。)

P1080429

また、水玉や無限の網は、哲学的な意味を感じさせるとも言われています。
初期の作品には、1cm位の水玉(ネットの隙間)が、2~3mも永延と描かれたものがあります。
本当にただそれだけの作品です。
けれども、草間弥生はその作品でニューヨークでの成功を収めたのです。
中には、水玉の密度の違いで、なにやら、形が浮かび上がるように見える作品もあります。
これは、宇宙か逆にミクロの世界の原子を思わせます。
世の中の全てのものは原子の粒が集積したもので、全ては平等であり、たとえ死んでもその原子が宇宙に還元されるだけで、消滅することはないのだという、考えがあります。
一昔前評判になった生命科学者柳澤桂子の著書「生きて死ぬ智慧」にある「般若心経」の解釈がそれであり、なぜか、はなこには、その解釈と草間弥生の初期の水玉作品のイメージが結びつくのです。
やはり、水玉は全ての根源を表す物ではないでしょうか。

2005年に松本市美術館で開催された草間弥生展「魂のおきどころ」は、草間作品の全貌が展示された衝撃的なものでした。
その時展示された、床に水、周囲に鏡を張った暗闇のスペースに小さな無数の灯りを灯した「水上の蛍」は、息を呑むほど美しく無限の宇宙を思わせました。
これには感動しました。
その他の作品は感動と言うより、「おもしろい」「すごい」という感じでしょうか。
原色のインパクトが強過ぎて疲れてしまう感じもします。
でも、やはり、超独創的な作品を生み出し、芸術のためだけに生き、多くの人を惹きつける草間弥生は天才です。

渋好みのこたろうも草間弥生が好きなんですからね。

最後に「水上の蛍」に似た空間作品「魂の灯」の絵はがきです。

P1080436
松本市美術館では、これではなくドットが大きい方の作品が展示されていて少し残念。
幻想的な「水上の蛍」をもう一回見てみたいです。

ホントにホントに長々すみません。ここまで読んでくださった方には、ひたすら感謝です。

                                      (by はなこ)

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コメント

草間弥生特集、とても楽しく拝見しました。

仙台にいるとあまり見る機会がないので、こうして伝えてもらえると有り難いのです。

ステンドグラス作りもいいですが、こういうのもいいですね。

そういえば、碧さんがお客さんとして松本クラフトフェアへ行った時、写メールで送ってくれたのが美術館の草間弥生さんの作品でした。

なんか、縁を感じています。

仙台のかえるさん、コメントありがとうございます。

理屈っぽい記事で
どのくらいの方が読んでくださるのだろうかと思っていましたので、
このように言っていただけると励みになります。

草間弥生は常設展があるので、
美術館へ行くたびに見ているのです。
最初はわけがわからなくても
だんだんいろんなことと結びついて、見え方が変わってくるのが、
おもしろいと思います。

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